挨拶

TOTTORI COFFEE ROASTERは、鳥取県鳥取市内に自家焙煎珈琲を看板とした飲食店2店舗を展開いている有限会社鳥取珈琲館の焙煎工場兼支店です。

この焙煎工場には、カフェを隣接しており、煎りたてのコーヒーと共にお食事、スイーツをお楽しみ頂いております。

主な業務内容は、コーヒー豆の原料現地調達、焙煎業務、コーヒーインストラクターの資格を活かしたセミナー活動、コーヒー豆の業務用卸売り、開業支援、技術提供などを行っています。

この焙煎工場兼支店の「TOTTORI COFFEE ROASTER」という店名には

「地域に根付いたコーヒー屋である事」
「人と人とが繋がる場所である事」
「鳥取を元気に出来るコーヒー屋である事」

という3つの思いが込められています。
これらの思いを込め活動を行う事で、これから更なる地域のコーヒー文化の
向上に貢献出来ればと考えています。

田中 治

story

ストーリー

ものつくりと事業に対する思いを支える2つの言葉

「本物になりたければ、本物を見る事」。

「夢は夢のまま終わってしまう。それを目標として置き換えた時、実現に向かっていく」

この2つの言葉が、ものつくり(コーヒー)と事業に対する思いの支えとなっています。
将来の見えていない20代でも、振り返れば学んだことは沢山ありました。
当時、趣味のサーフィンをする為、国内外の波を求める旅をする事に没頭していました。

しかし実は理由がありました。

大好きなサーフィンに関わる仕事に就きたかったからです。
しかし、それもぼんやりとした夢でした。
そんな中、当時アルバイト先のフランス料理店の店主の方に言われた言葉がありました。

「本物になりたければ、本物を見てこい」と。

その店主の言葉には説得力がありました。何故ならご自身がフランスで修業をされていたからです。それを聞かされた私は、その1週間後インドネシアにいました。
初めて体感する世界観。この時の経験こそが、現在の私を支えてくれています。

焙煎人story

2005年。義理の母親が経営するコーヒー店の出張に同行し自家焙煎珈琲店の視察へ。
そこで初めて目にした珈琲焙煎機と焙煎風景。

原料の仕入れを自らが行い、自分の思う味わいに仕上げていくという話を聞き
「なんて素晴らしい、面白い仕事なのだろう」と感銘を受ける。

これをきっかけに、珈琲を焙煎するという事に興味を抱く。その後、思い立ったら即行動!
まずは、手始めに簡易的な機械で焙煎、そして他店の視察。その様な事を繰り返している中
現在の師匠にあたる島根県松江市の焙煎珈琲工房「梢庵」の豊田氏と出会い、
会社員を続けながら3年間松江に通い焙煎等を学び、そして週末には各イベントで自身が焙煎した珈琲を販売するという日々を過ごしました。

その後各店舗でも珈琲豆の販売を開始。このタイミングで当時勤めていた会社を退職し、新たに有限会社鳥取珈琲館に入社。メインロースターとして働き始め、以前から販売していた他社の珈琲豆から完全オリジナルの自家焙煎した珈琲豆に切り替えて行きました。

2015年11月。これまで焙煎専用だった場所にカフェを隣接した
支店「TOTTORI COFFEE ROASTER」」をオープン。

現在は、自らが原産国より仕入を行った原料を使い、直営店での販売、そして県内外の飲食店に業務用コーヒー豆として展開。また同時に、新規オープンの機材選定や技術サポートを行う。

こだわり1

オーガニック・カフェインレスコーヒーに対する思い

TOTTORI COFFEE ROASTERでは、「カフェインレスコーヒー」の普及に力を入れるべく、メニュー内容もカフェインレス専用のものを充実させてお客様にお楽しみ頂いております。

何故なら、近年カフェインが健康面に与える影響を考えて懸念する方も増えているからです。

ご注文時に、お客様に「カフェインレスはいかがでしょうか?」と問いかけると以外にも多くの方が、ご興味を示されご注文頂きます。(特に女性)

「カフェインレスコーヒー豆」の取扱いを始めたきっかけは、新たな命を授かった自身の妻からの提案によるものが大きな理由で、実際に仕入れて焙煎し試してみると、以前に比べて味わいが格段と良くなっている事に驚きました。

何故なら、以前からノンカフェインというコーヒーは存在してはいましたが、味わいは非常に悪く、また類似品としてその他の飲み物も市場に出回っていましたが、コーヒーといえる代物ではなかったのです。

品質が向上した「カフェインレスコーヒー」に納得し、当初全く宣伝等もしないまま、自身の家族の体験談をまじえながら店頭での販売を始めたところ、徐々に販売数が伸びて行きました。

購入される半数以上の方が、妊娠中、授乳中の女性とそのご家族でした。

やはり「カフェイン」は妊娠初期、妊娠中、授乳中など女性に対しては懸念されるものですが、妊娠中人によっては体質が変わり無性にコーヒーが飲みたくなるという症状もあるようです。

また、購入される方で次いで多いのが高齢の方が目立ちました。

健康上の理由や、コーヒーは好きだけれども夜寝られなくなるから控えているといった「カフェイン」を懸念する理由でした。

そして更に弊社では、数年前より日本農林水産省認可の「有機JAS認定」を取得しています。
人と地球にやさしい商品作りと、そのニーズに配慮した結果です。

この「有機JAS認定」を取得していなければ、オーガニックコーヒーという名称やマークをパッケージに表記出来ません。
「本当に安心して頂ける商品を提供したい」その様な思いから、現在も認定を取得し続けています。

こだわり2

原産国へ渡航して買い付ける理由

コーヒーは、コーヒーノキという農作物(亜熱帯植物)の種から出来ています。
私たちは、1杯のコーヒーが出来るまでに携わる全ての人の思いを消費者に届けたいという思いで、海外の原産国に渡航し、直接生産者と触れ合い、自らの目で見たものを原料として買い付けしています。そこで体験した全てを消費者に伝えて行きたいと思っています。

また買い付けの際、生産者とフェアなトレードを行う事を重要としています。

何故なら、生産者は私たちにとっては、なくてはならない存在であり、互いが継続して事業として行うためにも必要な事だと思っているからです。

こだわり3

地域と次世代に伝えていく為の活動

買い付けの為、渡航して経験した内容を日々の店舗営業のみならず、コーヒー教室、ラテアート体験、コーヒー焙煎体験等を通じて伝えていくようにしています。

そしてこれは、大人に向けたものばかリではなく、子どもたちに向けても同じような内容で展開をしています。

なぜ、子どもたちなのか?

考えてみてください。

自分たちが幼いころ、両親に連れて行ってもらった喫茶店やカフェ。

少なからずとも、その場所での楽しかった思い出というものがあると思います。

そのような楽しい経験を、現代の子どもたちにもさせてやり、そして記憶に残してほしいのです。

子どもたちが大人になってから、自然とコーヒーというものに向き合えるためにも、

子どもの頃からの環境作りは大切だと思っているからです。