story
有限会社鳥取珈琲館は1970年に創業。
創業時に掲げた「地域に必要とされる存在でありたい」という経営理念のもと、当時の大型ショッピングセンター「鳥取生活センター(現在のトスク本店)」にテナントとして入店しました。
入店の際、当時主流だった濃い味わいの深煎り珈琲ではなく、やわらかな口当たりの「マイルドテイスト」な味わいのオリジナルブレンドを、サイフォン抽出でよりまろやかに提供して行く事をお店の軸としてオープンをしました。
店舗では、カウンター13席で淹れたての珈琲を楽しめる他、軽食等も提供。
またオリジナルブレンドを始めとする各国様々な珈琲豆の挽き売りを行い、家庭での珈琲の楽しみ方を提案して行きました。
更に家庭に限らず、会議時の珈琲デリバリー・オフィスコーヒーを積極的に広め、少しずつ地域に密着した店舗作りを行っていきました。
創業から36年目コーヒー業界でもグローバル化が進む中、個性的な味わいを楽しめるスペシャリティーコーヒーが広がり始め、同時に全国的にも小規模ロースター(自家焙煎珈琲店)が増えて行きました。
弊社も兼ねてからの望みでもあった自家焙煎珈琲に着目。
「これまで以上に、より珈琲の楽しみ方を提案したい」という思いのもと、これまで販売を行っていた業務用の珈琲豆から、徐々に自家焙煎した珈琲豆にシフトして行きました。
当初は自宅にプレハブを設置し、小さな焙煎機で少量ずつ焙煎を行っていましたが、徐々に焙煎量も増えていきました。
焙煎を行う様になって6年目、中型の珈琲焙煎機導入をきっかけに鳥取市商栄町に焙煎工場を設置。
同施設で、農林水産省有機JAS認定を取得し、オーガニックコーヒーの製造と販売を行い始めました。
現在では、有機JAS認定の焙煎工場に併設させたショップ&カフェをオープンさせ、リキッドアイスコーヒー、カフェオレベース等オリジナル商品を展開。
また、健康・環境問題など様々な観点から導入した、デカフェコーヒー(カフェインレスコーヒー)のオリジナル商品も同時に展開を行っています。
今後も創業から続く経営理念をもとに、
「地域で必要とされる存在であり続けたい」
その様な思いで続けていければと考えております。
こだわり1オーガニック・カフェインレスコーヒーに対する思い
「カフェインレスコーヒー」の普及に力を入れるべく、メニュー内容もカフェインレス専用のものを充実させてお客様にお楽しみ頂いております。
何故なら、近年カフェインが健康面に与える影響を考えて懸念する方も増えているからです。
ご注文時に、お客様に「カフェインレスはいかがでしょうか?」と問いかけると以外にも多くの方が、ご興味を示されご注文頂きます。(特に女性)
「カフェインレスコーヒー豆」の取扱いを始めたきっかけは、新たな命を授かった自身の妻からの提案によるものが大きな理由で、実際に仕入れて焙煎し試してみると、以前に比べて味わいが格段と良くなっている事に驚きました。
何故なら、以前からノンカフェインというコーヒーは存在してはいましたが、味わいは非常に悪く、また類似品としてその他の飲み物も市場に出回っていましたが、コーヒーといえる代物ではなかったのです。
品質が向上した「カフェインレスコーヒー」に納得し、当初全く宣伝等もしないまま、自身の家族の体験談をまじえながら店頭での販売を始めたところ、徐々に販売数が伸びて行きました。
購入される半数以上の方が、妊娠中、授乳中の女性とそのご家族でした。
やはり「カフェイン」は妊娠初期、妊娠中、授乳中など女性に対しては懸念されるものですが、妊娠中人によっては体質が変わり無性にコーヒーが飲みたくなるという症状もあるようです。
また、購入される方で次いで多いのが高齢の方が目立ちました。
健康上の理由や、コーヒーは好きだけれども夜寝られなくなるから控えているといった「カフェイン」を懸念する理由でした。
そして更に弊社では、数年前より日本農林水産省認可の「有機JAS認定」を
取得しています。
人と地球にやさしい商品作りと、そのニーズに配慮した結果です。
この「有機JAS認定」を取得していなければ、オーガニックコーヒーという名称や
マークをパッケージに表記出来ません。
「本当に安心して頂ける商品を提供したい」その様な思いから、現在も認定を取得し続けています。
こだわり2原産国へ渡航して買い付ける理由
コーヒーは、コーヒーノキという農作物(亜熱帯植物)の種から出来ています。
私たちは、1杯のコーヒーが出来るまでに携わる全ての人の思いを消費者に届けたいという思いで、海外の原産国に渡航し、直接生産者と触れ合い、自らの目で見たものを原料として買い付けしています。そこで体験した全てを消費者に伝えて行きたいと思っています。
また買い付けの際、生産者とフェアなトレードを行う事を重要としています。
何故なら、生産者は私たちにとっては、なくてはならない存在であり、
互いが継続して事業として行うためにも必要な事だと思っているからです。
こだわり3地域と次世代に伝えていく為の活動
買い付けの為、渡航して経験した内容を日々の店舗営業のみならず、コーヒー教室、ラテアート体験、コーヒー焙煎体験等を通じて伝えていくようにしています。
そしてこれは、大人に向けたものばかリではなく、子どもたちに向けても同じような内容で展開をしています。
なぜ、子どもたちなのか?
考えてみてください。
自分たちが幼いころ、両親に連れて行ってもらった喫茶店やカフェ。
少なからずとも、その場所での楽しかった思い出というものがあると思います。
そのような楽しい経験を、現代の子どもたちにもさせてやり、そして記憶に残してほしいのです。
子どもたちが大人になってから、自然とコーヒーというものに向き合えるためにも、
子どもの頃からの環境作りは大切だと思っているからです。
SDGsへの取り組み
■これまでの活動
アジアのコーヒー生産国の農園と提携したフェアトレード(開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」)の実践や、コーヒーの美味しさだけではなく栽培に関わる人たちの背景を商品を通じて伝える活動を行っています。
また、生産者の情報をお客様にお知らせするとともに、お米や野菜を地域の生産者から直に仕入れることで地産地消を実践しています。
■今後の活動
コーヒー製造業という立場からは、生産国とフェアなトレードを行うことで人や国の不平等をなくし、飲食業という立場からは、つくる責任とつかう責任を果たす取り組みを行い、ゴール10をはじめとしたSDGsの達成に貢献していきます。