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コーヒー生豆(グリーンビーンズ)の保管・輸送・流通について

コーヒーチェリー画像
目次

保管・輸送・流通

保管は、品質に影響を及ぼす重要な工程。温度と湿度管理が大切。

○湿度は60%を超えないことが理想。
 湿度が高いと吸湿や微生物の増殖による変化、成分変化、異臭(オフフレーバー)が発生する。
 保存期間が長くなるにつれて湿度の条件は厳しくなる。対策として、湿った空気が入らない立地、
 窓、換気扇の位置に気を付ける。

※ドライチェリー、パーチメントコーヒーの状態が経過時間変化が緩やかで、これらの状態で保管し
 必要に応じて脱穀以降のプロセスが行われることが多い。

※船便など輸送時の保管環境は理想からかけ離れていることも多く、高温で保管されることも多く
 着荷後一気に冷え込んだ所に移すことでことで結露を起こすことがある。(カビの原因)
 対策として、大型冷蔵庫(リーファーコンテナ)で輸送する。

※輸送時、生豆(グリーンビーンズ)は麻袋やボックスに入れて輸送される。その際、表面には
 生産国番号(ICO番号)・輸出業者登録番号・輸出契約ロット番号が印字されている。
 (その他、精選方法や各付グレード、内容量、各種取得認証、生産地、農園なども印字されている)

○生産国内における流通の形態

 ・ナチュラル(非水洗式)
  天日干ししたドライチェリーで流通。
  脱穀後、未選別の生豆で流通。
  脱穀後に選別された生豆で流通。

 ・ウオッシュド(水洗式)
  乾燥前のパーチメントコーヒーで流通
  乾燥後のパーチメントコーヒー流通。
  脱穀後、未選別の生豆で流通。
  脱穀後に選別された生豆で流通。

これらの一連の作業には、「農家」「中間業者」「輸出業者」が関わってくるが、どのような業態の業者が
どこまで関わるかによって、品質に及ぼす影響が変わってくる。例えば、中間業者が、さまざまな農園から
生豆を仕入れ、ある一定の基準に沿ってブレンドすることもある。その場合、品種の均一性は損なわれる。

生豆の価格形成

コーヒーの国際相場
・ニューヨーク定期市場(投機、現物の売買、ヘッジ取引などが行われる)
 全世界のアラビカ種65%を占める。中南米のウオッシュド(水洗式)のアラビカ種が取引の対象となる。
・ロンドン定期市場
 ロブスタ種の取引が行われている。

コーヒーの生豆を売買するうえでの3つの約束

①品質・・・あらかじめ特定された生産国の特定銘柄以上であること。
②受渡時期・・・指定された時期までに入荷。品質検査を受けて合格していること。
③場所・・・取引所が許可した港の倉庫を使用すること。

(参考)1ポンド(約450g)

相場の価格決定要因

・需給のバランス・・・世界一の生産量を誇るブラジルの増産・減産などに反応する。
           その他、降霜や旱魃(かんばつ)の影響による減産や世界的消費の増大
                ↓
           供給量の減少=価格の上昇
           
           各国の増産、需要の減退
                ↓
           供給過多=価格の下落

・世界経済にリンクしている・・・投資の対象であるため、ファンドの資金などにより値動きする。
                (アメリカ・ヨーロッパ・アジア経済に連動している)

・為替・・・USドルベースでの取引であるため、各生産国の為替により生産コストが変化し影響を受ける。

※定期市場は、世界的な消費増大による需給のせっぱくで、世界のコーヒー生豆在庫が少なくなっって来ているため
 市場での価格変動が変化している。

 ○ヘッジ取引

為替による変化によって損をしない様にする取引。(現物のない取引が出来る定期市場の特性を利用している。

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