MENU

人気が高まる「デカフェ」(カフェインレスコーヒー)メリットとは

朝食時のコーヒーの画像

著者:デカフェのすすめ編集者

朝食時のコーヒー画像

コーヒーは世界で最もポピュラーな飲みものですが、健康への意識からカフェインを取り除いた「デカフェ(カフェインレスコーヒー)」を選ぶ人が増えています。

デカフェの需要の高いアメリカでは、コーヒー愛好者のおよそ29%の人が、通常のカフェイン入りのコーヒーと、デカフェコーヒーの両方を飲んでいて、その他16%の人がデカフェだけを飲んでいることとの調査結果があります。両方飲むという事は、1日の中で時間などで飲み分けているということのようです。

その理由は、血圧が気になる、遅い時間のカフェイン摂取を減らしたい、睡眠が妨げられるのを避けたい、カフェインに過敏な体質などさまざまだと言います。

目次

コーヒーに含まれる成分は変わらない

通常のコーヒーには、2型糖尿病や認知症などの神経疾患の発症リスク、死亡リスクなどの低下といった健康上の利点があることがわかっているようです。

このようなコーヒーの健康上の利点の多くは、デカフェにも同じように備わっています。コーヒーには数々の有益な物質が含まれており、その多くはカフェインを取り除いたあとも残されています。

その理由は、コーヒー豆に含まれる抗酸化物質の量の多さにあると考えられています。主なデカフェの除去工程ではカフェインだけを抽出します。コーヒーの香りや味わいなどを構成する代表的な物質として「ショ糖」「アミノ酸」「クロロゲン酸」があります。これらはカフェインを除去してもしっかりとコーヒー豆に残っています。この3つ成分は、焙煎時に化学変化を起こし結合して味わいを構成すると言われていますが、カフェイン自体は味わいを構成する際に必要ないと研究では示されています。

なお代表的な3種のカフェインの除去方法がありますが、それぞれ通常のコーヒーよりも抗酸化物質の量が減ることはあるものの、デカフェにも抗酸化作用が期待できるという研究もあります。

上記のことを踏まえると、デカフェを飲む人にも大きなメリットがあることを意味しています。ある論文 によれば、デカフェを飲む人と通常のコーヒーを飲む人は、1日に飲んだコーヒーの杯数が多いほど、2型糖尿病の発症するリスクが低下していたと言われています。

人によって違うカフェインの耐性と作用

カフェインは、片頭痛の軽減にも役立つと言います。医学誌に発表された研究によると、反復性の片頭痛が起こる人は、カフェインの摂取によってその頻度が減るという結果が出ています。また、カフェインが片頭痛治療薬の効果を補うことも研究によって示されていますが、一方で、人によってはカフェインで頭痛が引き起こされたり、悪化したりする場合もあるようです。

コーヒーの効能の理由がカフェインだけにあるのだとすれば、エナジードリンクなど(カフェイン入りの)ソフトドリンクからも同じような効果が得られるはずです。

現在、米食品医薬品局(FDA)はカフェインの摂取量を1日400ミリグラム以下にするよう推奨しています。200mlのコーヒーに含まれるカフェインは約120mgですが、カフェインの影響は人によって異なり、中には非常に敏感な人もいます。例えればこれは、人によってアルコールへの耐性が違うことのように、カフェインでも同じことが言えると思います。

カフェインを取りすぎると、イライラや睡眠障害、胃腸の不快感、頭痛、心拍数の増加などを引き起こすことがある急性作用があります。また長期的に摂取をしていると止めようとした際には、頭痛などの離脱症状(禁断症状)が現れる可能性があると言われます。(慢性作用)

コーヒーを飲む際の習慣も重要

朝食とコーヒーの画像

コーヒーを飲む際に、飲み方についても工夫が必要と言えます。定期的に飲むコーヒーの量が多いほど、長期的な体重増加が抑えられるということも言われていますが、これは主にコーヒー中に含まれるクロロゲン酸が大きな働きかけるようです。

ミルクや砂糖などを加え味わいを変えてコーヒーを飲むことも楽しみのひとつですが、さまざまな効能を求めるのであれば、デカフェであれ通常のコーヒーであれ、甘みを加えないコーヒーを飲むことが重要だと言えます。

また、食事の時にもコーヒーの飲み方には、求める効果によってタイミングが変わってくるようです。一般的に食後にコーヒーを飲むイメージですが、食べ物の栄養成分をより多く吸収したいのであれば食前がおすすめだと報告されています。朝食のように食事と一緒にコーヒーを飲む事は、逆に栄養分の吸収を妨げてしまいます。

このように、コーヒーを飲むタイミングやそれに伴うカフェインの摂取量を意識して、通常のコーヒーなのかまたはデカフェなのか、自らがカフェインをマネジメントするという生活習慣を取り入れて、健康的なコーヒーライフを楽しんでみてはいかがでしょうか?

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次